新入社員研修ではメールソフトの使い方を改めて学習しましょう。最近はメールソフトを使ったことがない若者もいます。私の新入社員コンプライアンス研修でも事例紹介しています。
事件の概要
- 行政主催の婚活イベントの当選者へ送信したメールが、送信した全員のメールアドレスが見える状態で送信し60人のメールアドレスが流出した。
- この事業の受託業者が「BCC」方式で送信すべきところを、全員のアドレスが表示される「TO」方式で送信した。
- 業者の別の社員が気付いて、送信からおよそ2時間後に60人全員に削除依頼のメールを送った
- 「婚活に関するものは個人情報の中でも最たる情報の一つで、非常に重く受け止めている」とのこと。
- 受託業者が送信前のダブルチェックでの確認を怠ったのが原因としていて、受託業者に改善を求め、個人情報保護を改めて徹底するよう指導。
コメント(課題・問題点・防止策等)
- 個人情報の流出の多くはヒューマンエラーによるものです。
- 今回の担当者が、BCCで送るべきことを知っていてミスしたのか、BCCを知らなかったのかということに興味があります。というのも、最近はメールソフトを使ったことがない若者もいるので、基本的な教育がなされていない子tもあるからです。
- メールソフトによっては、BCCがデフォルトで表示されていない場合もあります。
- 婚活イベントへの参加は、ある意味センシティブな情報に当たりますが、個人情報保護法にいう「要配慮個人情報」ではないですし、メールアドレスだけだったら個人情報に当たらない可能性もあります(メールアドレスが個人名+会社のドメインなどであれば個人を特定できるので個人情報に当たる可能性があります)。
- 2022年4月1日の改正個人情報保護法で新たに規定された個人情報保護委員会への個人情報漏洩の報告義務については、件数は満たしていませんし、要配慮個人情報でもないので、対象外となります。ただし、行政の事業でもありますし、コンプライアンスの観点から公表しているというところですね。
- ちなみに293人が応募し抽選で60人という人気ですね。グランピング婚活は魅力的かも。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/ab14/kenko-fukushi/kodomo/shoshika/deai-event2.html
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出会いサポートのためのイベント情報
ニュース記事の紹介
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【鹿児島テレビ】イベントの開催についても慎重に検討 全参加者のアドレス見える状態でメールを誤送信 鹿児島市の婚活イベント(2022.10.26)
- 【YouTube】https://youtu.be/lWR1YFgCUlg
全参加者のアドレス見える状態でメール送信 鹿児島市の婚活イベント
2022年10月26日18:30
鹿児島市は、主催する婚活イベントの委託業者が、参加者60人のメールアドレスを全員が閲覧できる状態でメールを誤送信していたと発表しました。
情報が漏えいしたのは、鹿児島市が主催する婚活イベント「かごしまマッチングストーリー」に応募していた男性30人、女性30人のメールアドレスです。
鹿児島市によりますと市から委託を受けてイベントを運営する業者が24日、イベントの当選者にメールを送る際、誤ってメールアドレスが全員に表示される形式で送信したということです。
送られたメールに名前や電話番号などは載っておらず、これまでに二次被害の報告はないということです。
鹿児島市は現在、当選者60人と連絡を取りメールの削除を依頼しているほか、イベントの開催についても慎重に検討しています。
鹿児島市こども政策課は「婚活に関するものは個人情報の中でも最たる情報の一つで、非常に重く受け止めている。運営業者への指導を徹底するとともに再発防止に努めていきたい」とコメントしています。
https://www.kts-tv.co.jp/news/12258/
【南日本新聞】出会い系イベント参加者60人のメールアドレス漏えい 鹿児島市の委託業者がミス 2022/10/27
出会い系イベント参加者60人のメールアドレス漏えい 鹿児島市の委託業者がミス
2022/10/27 11:32鹿児島市こども政策課は26日、出会いサポートイベント事業の参加者60人のメールアドレスを漏えいしたと公表した。イベントを委託していた業者が対象者全員のメールアドレスが確認できる状態で通知を送信したため。同課は「あってはならないこと。開催可否を含め検討している」と話した。
イベントは11月27日に開催予定で、293人が応募し、抽選で60人が選ばれた。委託業者が10月24日正午すぎに当選メールを送信した際、他のアドレスが表示されない「BCC」方式で送信すべきところを、全員のアドレスが表示される「TO」方式で送信した。2時間後、対象者へはおわびメールを送信した上でデータの削除を依頼。25日には送信先へ電話で謝罪した。
同課によると、26日までに苦情が1件あった。****課長は「重く受け止めている。イベントを楽しみにしていた方たちに申し訳ない」と謝罪し「メールを一斉送信する際は、アドレス入力後に方式の確認を複数人で行うよう業者へ指導した」と話した。
https://373news.com/_news/storyid/165012/
【MBC南日本放送】活イベント当選者60人のメアド流出 全員にメアド分かる設定で一斉送信 鹿児島市「重く受け止める」 10/26
婚活イベント当選者60人のメアド流出 全員にメアド分かる設定で一斉送信 鹿児島市「重く受け止める」[10/26 15:21]
鹿児島市は、市が開く婚活イベントの参加当選者60人に対し、誤って全員のアドレスが分かる設定でメールを一斉送信してしまったと発表しました。
鹿児島市によりますと、市が来月下旬に開く予定の婚活イベントの受託業者が今月24日に参加当選者60人に一斉メールを送る際に、他人のアドレスが表示されない「BCC」の設定で送るはすが、誤って他人のアドレスが分かる「TO」の設定で送りました。
業者の別の社員が気付いて、送信からおよそ2時間後に60人全員に削除依頼のメールを送ったということで、これまでに情報流出による二次被害は確認されていないということです。
市は、受託業者が送信前のダブルチェックでの確認を怠ったのが原因としていて、「個人情報であるメールアドレスが流出したことは重く受け止めている。受託業者に改善を求め、個人情報保護を改めて徹底するよう指導する」と、コメントしています。
https://www.mbc.co.jp/news/article/2022102600060415.html