事件の概要
- 兵庫県稲美町商工会の30代の男性職員
- 会員から預かった現金約400万円を着服
- 「車のローンの返済に使った」とのこと
- 1年にわたり、複数の口座から現金を引き出していた
- 周囲の目を盗み、書類や伝票に、自ら上司らの印鑑を押していたこともあったという
- 会員の部会費に支払いの不備があり、通帳を確認すると複数回、引き出された形跡があったことから発覚
- 懲戒解雇処分。既に全額返済され、刑事告訴はしない
コメント(課題・問題点・防止策等)
- 通帳から現金を引き出す場合は必ず通帳に記録が残るので、監査をすれば、すぐに判明する
- そのような単純な不正に手を染めてしまうほど切羽詰まっていたのか、あるいは、一度やったら簡単にできてしまったので、積み重なってしまったのか
- 悪意を持ってこっそり不正をされてしまうと、管理するほうも大変
- 日常からのコミュニケーションによりお互いに良好な関係で、かつ、不正を許さない雰囲気作りが大事かな
- 少なくとも、印鑑は本人しか使えないように就業時以外は施錠する必要がある
ニュース記事の紹介
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【神戸新聞】「車のローン返済に」商工会職員が400万円着服 2021/9/15
2021/9/15 19:10神戸新聞NEXT
「車のローン返済に」商工会職員が400万円着服
兵庫県稲美町商工会に勤務する30代の男性職員が会員から預かった現金約400万円を着服し、5月に懲戒解雇の処分を受けていたことが、同商工会への取材で分かった。男性職員は昨年5月ごろから1年にわたり、複数の口座から現金を引き出していたといい、周囲の目を盗み、書類や伝票に、自ら上司らの印鑑を押していたこともあったという。
同商工会によると、男性職員は県商工会連合会が2015年に採用。19年に稲美町商工会に配属された。21年5月、会員の部会費に支払いの不備があり、通帳を確認すると複数回、引き出された形跡があった。男性職員を問い詰めたところ、着服を認め、「車のローンの返済に使った」などと話した。既に全額返済され、刑事告訴はしないという。
同商工会の安福均事務局長(56)は「会員にはご迷惑を掛けて申し訳ない。通帳の管理体制を徹底し、信頼回復に努めたい」としている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202109/0014680437.shtml