事件の概要
- 株式会社メルコホールディングスの子会社の社員が自身の口座へ繰り返し不正送金していた
- 口座から代金引き落としができなかったために発覚
- 2017年以降、約8500万円を不正送金
- 架空の経費の計上などの帳簿改ざんを行っていた
- 所轄警察署へ被害届を提出するとともに、全容解明に向けて外部専門家による調査を進めている
コメント(課題・問題点・防止策等)
- メルコホールディングスのグループ会社の1つにパソコン周辺機器会社の「バッファロー」があります。有名ですね。
- 経理担当者自身が不正行為をしていたら、なかなか発覚しにくいです
- ただし、2017年以降の不正行為なので、適切に決算管理していれば、1年目には判明できたと思うので、管理体制の甘さがあったと思われます
- このような不正行為は、遅かれ早かれ明かるみになるものです
株式会社メルコホールディングス 公表資料 当社連結子会社社員の不正行為に関するお知らせ 2022年1月27日
- 2022/01/27 メルコホールディングス 当社連結子会社社員の不正行為に関するお知らせ
2022 年 1 月 27 日
https://melco-hd.jp/news/202203/20220127fusei.pdf
各 位
上場会社名
株式会社メルコホールディングス
代表者
******
当社連結子会社社員の不正行為に関するお知らせ
この度、誠に遺憾ながら当社連結子会社において、同社社員による不正行為が行われていたことが発覚いたしました。現在、不正行為の具体的内容及び当社に与える影響の程度について鋭意調査中であり、現状を取り急ぎ下記のとおりお知らせいたします。
株主の皆様、お取引先をはじめとする関係者の皆様に、多大なる心配とご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
記
1.不正行為が発覚した経緯及び概要
今月初めに当社連結子会社の取引先から、口座残高の不足により予定していた代金の引き落としができなかった旨の連絡があり、これを受けて調査したところ、当社連結子会社の経理社員がその立場を利用し、2017年以降、会社の銀行口座から自らの銀行口座に不正に送金を繰り返していたこと、架空の経費の計上などの帳簿改ざんを行っていたことが判明いたしました。
現時点で確認できている不正送金額は、合計で約85百万円となります。
また、1月20日に所轄警察署へ被害届を提出しております。
2.今後について
より専門的で中立・公正な調査を徹底するため外部専門家を招き、本件の全容解明に向けて調査を進めて参ります。
3.当社業績に与える影響
現時点で見込まれる損害額を、2022年3月期第3四半期連結会計期間の損益に含めております。当社の業績への影響に関しては、今後の調査結果及び監査法人との協議を踏まえ、影響額が明らかになり次第、速やかに開示いたします。
以 上
ニュース記事の紹介
※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。
【メ〜テレ(名古屋テレビ)】子会社社員が自身の口座へ8500万円不正送金と発表 名古屋の「メルコホールディングス」2022年1月31日
子会社社員が自身の口座へ8500万円不正送金と発表 名古屋の「メルコホールディングス」
2022年1月31日 12:16
名古屋市中区に本社を置き、精密機器や食品などをグループ展開する「メルコホールディングス」は、傘下子会社の社員が銀行口座から自身の口座へ約8500万円を不正送金していたと発表しました。メルコホールディングスによりますと、不正送金していたのは、子会社に勤める経理担当の社員です。
社員は2017年から、会社の口座から自身の口座へ不正送金を繰り返し、架空の経費を計上し帳簿を改ざんしていたとみられ、不正送金の総額は約8500万円に上るということです。
今月初めに、取引先から「口座の残高が不足していて代金の引き落としができない」と連絡があり発覚しました。
メルコホールディングスは、既に警察に被害届を提出していて「外部の専門家とともに全容解明に向けて調査を進めていく」としています。
https://www.nagoyatv.com/news/?id=011145