事件の概要

  • 兵庫県立淡路医療センター(洲本市)
  • オンライン会議のためのノートパソコン30台250万円を随意契約で購入
  • 本来なら入札が必要な契約だったことに経理課長が気付いた(県は160万円以上の契約については入札するよう規定)
  • 経理課長らは、指名競争入札が行われたよう偽装するため架空の書類を作成
  • 入札の経緯を取材したインターネットメディアから情報公開請求を受けた際、経理課長は前の総務部長らと相談して「緊急対応のため、入札せずに発注した」という内容の随意契約の決済文書を偽造して開示
  • 監査でばれないよう複数の書類を破棄
  • 県の調査チームは、「その場しのぎの考えと、モラルの低さが背景にあった」と結論付け

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 入札が必要な契約の金額は経理をしているのであれば知っているはずである
  • また、業者も随意契約ではなく、入札になることを知っているはずなので、確認するぐらいはしてもいいのかなと思う
  • ミスしたことは仕方がないので、しかるべき対応を関係部署に伺うべきだったが、組織ぐるみで偽装してしまった
  • 当初相談を受けた上司の判断にもよるが、ここまでの規模であれば、必ずばれるウソであり、ウソで上塗りしても結果は同じになる

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【サンテレビ】県立淡路医療センター 不正経理で元総務部長らを停職3カ月 2022/04/15

2022年04月15日(金曜日) 18:29 地域・まち
県立淡路医療センター 不正経理で元総務部長らを停職3カ月

淡路市の県立病院の元総務部長ら2人がパソコンの購入をめぐり経理上のミスを隠ぺいしようとうその書類を作成したなどとして停職3カ月の懲戒処分を受けました。 懲戒処分されたのは、県立淡路医療センターの元総務部長の男性と元経理課長の女性です。

県によりますとセンターは、2020年12月、パソコンの購入をめぐり、本来なら入札が必要な契約だったにもかかわらず、間違って随意契約を行い、パソコン30台を250万円で購入しました。 納品後、誤りに気付いた2人は5つの業者に書類を提出させて入札があったように装ったほか、監査でばれないよう複数の書類を破棄したということです。

この問題を受けて県の調査チームは、「その場しのぎの考えと、モラルの低さが背景にあった」と結論付けていて、県は、刑事告発はしない方針です。

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2022/04/15/51677/

【読売新聞】「入札」偽装の書類作成、情報公開請求受け決済文書も偽造…「その場しのげばよい」のモラル 2022/04/16

「入札」偽装の書類作成、情報公開請求受け決済文書も偽造…「その場しのげばよい」のモラル
2022/04/16 18:42

 兵庫県立淡路医療センター(洲本市)がノートパソコン購入時の契約手続きのミスを隠していた問題で、県は15日、契約文書の偽造を指示したなどとして当時の経理課長を停職3か月、 隠蔽 を容認したとして当時の総務部長を停職3か月にするなど計4人を懲戒処分にした。
兵庫県立淡路医療センター

 県によると、同センターは2020年、パソコン30台を約250万円で業者に発注し、納品を受けた。その後、内規で入札が必要な契約だったことが発覚。経理課長らは、指名競争入札が行われたよう偽装するため架空の書類を作成した。さらに、入札の経緯を取材したインターネットメディアから情報公開請求を受けた際、随意契約の決済文書を偽造して開示した。

 県が15日公表した調査結果では、不祥事の原因について「『体裁を整えてその場をしのげればよい』という職員の低いモラルと、その対応を幹部が容認するなど、対外的な説明責任を軽視した結果が招いた」と指摘した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220416-OYT1T50125/

【関西テレビ】ミス、偽造、破棄・・・淡路医療センターで不正処理 経理課長らを懲戒処分 04月16日

ミス、偽造、破棄・・・淡路医療センターで不正処理 経理課長らを懲戒処分04月16日 08:26

兵庫県立淡路医療センターで経理事務のミスを隠すため公文書を偽造したなどとして、当時の経理課長ら4人が停職などの懲戒処分を受けました。

淡路医療センターではおととし、必要とされる入札を行わずにノートパソコン30台を業者からおよそ250万円で購入しました。

その後、経理課長が担当者のミスに気づき、入札で落札したように装う偽の文書を作成しました。

しかし、一部メディアから情報公開請求があり、経理課長は前の総務部長らと相談して偽造が発覚しないように入札に関する偽の文書は破棄し、新たに決裁文書を作成して公開したということです。

兵庫県は、経理課長と前の総務部長を停職3カ月、関わった職員2人も停職1カ月などの懲戒処分としました。

https://www.ktv.jp/news/articles/a5614567_351f_4670_b27d_441e54a0f1cc.html

【朝日放送】必要な入札行わず業者決定・・・契約ミス隠蔽のため公文書偽造 兵庫県立淡路医療センター 03/25

必要な入札行わず業者決定・・・契約ミス隠蔽のため公文書偽造 兵庫県立淡路医療センター

03/25 12:36

 兵庫県淡路市の県立病院が、パソコン購入時の契約ミスを隠蔽するため、公文書を偽造していたことがわかりました。

 県によりますと、「県立淡路医療センター」では、2020年12月、経理課の担当職員がオンライン会議のためのノートパソコン30台を約250万円で、地元の業者に随意契約で発注しました。

 県は、160万円以上の契約については、入札するよう規定を設けていて、それに気付いた上司が、実際の納品後、すでに入札がなされたよう取り繕いつつ、他の業者には、納品価格より高い値段の提示を求めるなど、落札しないよう呼びかけたということです。

 今年1月、納入の経緯についての情報公開請求がありましたが、契約ミスを隠蔽しようと「緊急対応のため、入札せずに発注した」という内容の決裁書を偽造し、公開しました。

 県は偽造の経緯などを調べていて、関係者が特定でき次第、厳正に処分する、としています。

https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_14465.html

【NHK兵庫 NEWS WEB】洲本市の県立病院の公文書偽造で県職員4人 懲戒処分に 04月15日

兵庫 NEWS WEB

洲本市の県立病院の公文書偽造で県職員4人 懲戒処分に

04月15日 19時32分

洲本市にある県立病院で、パソコンの購入をめぐる事務処理のミスを隠すため公文書を偽造したなどとして、兵庫県は、当時の部長や課長を停職3か月にするなど、4人を懲戒処分としました。

県病院局によりますと、洲本市にある県立淡路医療センターで、おととし12月、パソコン30台を購入することになり、翌月、業者からの最終見積書が届いた段階で、総額160万円を超え、入札案件であることに経理課長が気づきました。
そこで、課長や職員は5つの業者に依頼して入札を行ったように装い、うその公文書や資料を作成したということです。
その後、外部から情報公開請求があり、課長は当時の管理局長や総務部長らと相談して「パソコンの購入は随意契約であった」という別の公文書を偽造し、それまで装っていた入札に関するうその公文書などを破棄したということです。
県は15日、経理課長と当時の総務部長を停職3か月にするなど、4人を懲戒処分としました。
すでに退職した当時の管理局長は給料の一部を自主返納すると申し出ているということです。
一方、「厳正な処分で社会的な責任を取っている」として、刑事告発は見送りました。
県病院局は、法令順守などの意識の低さ以前に、事務処理の誤りを素直に認めず、その場しのぎでうそを重ねた低いモラルとその対応を幹部が容認したことに原因があるとして、管理の徹底など再発防止に努めるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220415/2020017838.html