事件の概要

  • 商工会が管理する関係団体の会計を担当
  • 2018年4月から鬼北町商工会に勤務し、商工会青年部の会計と、町内の商店が買い物に応じて発行する任意団体「だんだんシール会」(町商工会と事務受託契約)のポイントシールの会計を担当
  • 青年部とシール会の会計事務を一人で担い、窓口で預かった会費を口座に入金せず着服したほか、請求書の偽造や売上金の過少申告などで生じさせた差額を口座から不正に引き出すなど、2021年4月~2023年3月までの間に計約30回にわたり私的流用を繰り返し、あわせて155万円あまりを着服。
  • 男性職員は着服した金を生活費やパチンコなどに使っていた。
  • 4月にこの職員が県内の別の商工会へ異動し、新たな担当者などが会計書類を確認したところ不正が発覚。
  • 懲戒解雇処分。全額弁済されていることから職員の刑事告発はしない。

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • メインの会計講座ではなく、商工会青年部の会計口座や委託先の会計口座からの着服というのは、1人で会計を担当しがちであるがゆえに発生する典型的なパターンです。
  • 2年の間、発覚しなかったことは組織内のチェック機能が果たされていないことです。
  • 特に「窓口で預かった会費を口座に入金せず着服したほか、請求書の偽造や売上金の過少申告」というのは悪質性が高いので、組織にスキがあったといわざるをえません。
  • 商工会は都道府県内の異動があるので、移動の時に発覚しがちではありますが、管理体制を見直す必要があります。。

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【あいテレビ】鬼北町商工会の元男性職員(30代)が150万円を横領 生活費や遊興費に使う 職員は懲戒解雇処分 愛媛 2023年7月21日

鬼北町商工会の元男性職員(30代)が150万円を横領 生活費や遊興費に使う 職員は懲戒解雇処分 愛媛
国内
2023年7月21日(金) 16:45

愛媛県商工会連合会から鬼北町商工会に出向していた30代の男性職員が、関係団体の売上金などおよそ150万円を私的流用していたことがわかりました。

鬼北町商工会によりますとこの男性職員は、商工会が管理する関係団体の売上金を帳簿に少なく記載し、差額を着服するなどの手口で、今年3月までの2年間にあわせておよそ150万円を横領していたということです。

男性職員は着服した金を生活費や遊興費に使っていたということで、7月20日付けで懲戒解雇されています。

一方商工会は、全額弁済されていることから職員の刑事告発はしないということです。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/itv/617309?display=1

【NHK愛媛 NEWS WEB】鬼北町の商工会職員150万余流用 07月21日

愛媛 NEWS WEB
鬼北町の商工会職員150万余流用
07月21日 19時16分

鬼北町商工会で会計を担当していた30代の男性職員が、150万円あまりを着服していたことが分かり、県商工会連合会は、20日付けで懲戒解雇の処分にしました。

懲戒解雇になったのは、ことし3月まで鬼北町商工会に勤務していた30代の男性職員です。
商工会によりますと、この職員は、令和3年からことし3月にかけて、会計を担当していた青年部など2つの団体の年会費などが入金された銀行口座から不正に現金を引き出すなどして、あわせて150万円あまりを着服したということです。
ことし4月にこの職員が県内の別の商工会へ異動し、新たな担当者などが会計書類を確認したところ不正が発覚したということです。
職員は、商工会の聞き取りに対し「生活費やパチンコ代に充てた」と話していて、県商工会連合会は、20日付で懲戒解雇の処分としました。
鬼北町商工会は、着服した金は全額弁済されたため刑事告訴は行わないとしています。
鬼北町商工会は「このような事態を発見できず、みなさまにご迷惑をおかけしたことを心からおわびします」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20230721/8000016403.html

【愛媛新聞】鬼北商工会の元職員が155万円着服 会費など21年4月から計30回
2023年7月21日(金)(愛媛新聞)

愛媛県の鬼北町商工会(同町近永)は21日、30代の元男性職員が2021年4月~23年3月の間、会計事務を担当していた町商工会青年部と関係団体から、会費を預金口座に入金しないなどの手口で計約155万円を着服していたと発表した。雇用主体の県商工会連合会が20日付で懲戒解雇処分とした。

 町商工会によると、元職員は今年3月まで勤務し、別の商工会へ移っていた。関係団体は小売業者が販売促進などを目的に立ち上げた任意団体「だんだんシール会」で、町商工会と事務受託契約を結んでいた。

 元職員は、青年部とシール会の会計事務を一人で担い、窓口で預かった会費を口座に入金せず着服したほか、請求書の偽造や売上金の過少申告などで生じさせた差額を口座から不正に引き出すなど、計約30回にわたり私的流用を繰り返していた。

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202307210272

【FNN】鬼北町商工会・30歳代の元職員が155万円を私的流用「生活費やパチンコに」【愛媛】 2023年7月21日

鬼北町商工会・30歳代の元職員が155万円を私的流用「生活費やパチンコに」【愛媛】
テレビ愛媛
2023年7月21日 金曜 午後7:00
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鬼北町商工会の元職員が、商工会が管理する団体の会費など155万円余りを私的に流用していたことが分かりました。

私的流用をしていたのは、今年3月まで鬼北町商工会に在籍していた30歳代の男性職員です。商工会によりますとこの職員は、2018年4月から鬼北町商工会に勤務し、商工会青年部の会計と、町内の商店が買い物に応じて発行するポイントシールの会計を担当。

おととし4月から今年3月までの間におよそ30回に渡って、通帳への入金前に抜き取ったほか、売り上げを過少申告するなどしてあわせて155万円あまりを私的に流用していたということです。

この職員は商工会の調査に対して私的流用を認めた上で、「生活費やパチンコなどに使った」、「誠に申し訳ない。反省しています」と話しているということです。職員を採用した県商工会連合会は20日付でこの職員を懲戒解雇処分にしていて、流用した金は返済されているため、刑事告訴は見送るということです。

https://www.fnn.jp/articles/-/560631(リンク切れ)

【愛媛テレビ】鬼北町商工会・30歳代の元職員が155万円を私的流用「生活費やパチンコに」【愛媛】 7月21日

鬼北町商工会・30歳代の元職員が155万円を私的流用「生活費やパチンコに」【愛媛】 
鬼北町商工会の元職員が、商工会が管理する団体の会費など155万円余りを私的に流用していたことが分かりました。

私的流用をしていたのは、今年3月まで鬼北町商工会に在籍していた30歳代の男性職員です。商工会によりますとこの職員は、2018年4月から鬼北町商工会に勤務し、商工会青年部の会計と、町内の商店が買い物に応じて発行するポイントシールの会計を担当。

おととし4月から今年3月までの間におよそ30回に渡って、通帳への入金前に抜き取ったほか、売り上げを過少申告するなどしてあわせて155万円あまりを私的に流用していたということです。

この職員は商工会の調査に対して私的流用を認めた上で、「生活費やパチンコなどに使った」、「誠に申し訳ない。反省しています」と話しているということです。職員を採用した県商工会連合会は20日付でこの職員を懲戒解雇処分にしていて、流用した金は返済されているため、刑事告訴は見送るということです。
7月21日 19:00

https://www.ebc.co.jp/news/data/?sn=EBC2023072113586(リンク切れ)