事件の概要

  • 群馬県の藤岡商工会議所の30代の男性職員
  • 会計事務を受託する民間2団体の現金計167万円を着服
  • 着服した金は飲食費やギャンブルなどに使っていた
  • 2団体は共に同業組合で、男性職員は3年半前から会計事務を1人で担当し、印鑑や通帳は職員が1人で保管
  • 2年間は年度ごとの決算報告をしていなかったため、発覚が遅れた
  • 男性職員は懲戒解雇処分、着服金は全額返済したとし刑事告発は見送る
  • 今後は会計事務の管理体制を強化するとともに職員へのコンプライアンス研修を実施し、再発防止と信頼回復に努めるとのこと

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • いつものパターンで、1人で担当、1人で印鑑・通帳保管、会計・決算等の確認怠慢
  • 組織のメインの会計はきちんとするけど、外部から委託を受けた場合は会計事務も職員が1人で担当してしまうことがあり、そうした場合に不正が起こりがちです
  • 1人で担当してもいいですが、お金などは誰かのチェックが入るようにしておくことが重要です

ニュース記事の紹介

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【上毛新聞】藤岡商工会議所の男性職員 167万円着服で懲戒解雇 「飲み代やギャンブルに使った」2021/09/30

藤岡商工会議所の男性職員 167万円着服で懲戒解雇 「飲み代やギャンブルに使った」
[2021/09/30 06:00]

 
 群馬県の藤岡商工会議所(小坂裕一郎会頭)は29日、30代の男性職員が会計事務を受託する民間2団体の現金計167万円を着服したと発表した。同会議所は24日付で男性職員を懲戒解雇処分とした。着服金は男性職員が全額返済したとし、刑事告発は見送る。

 同会議所によると、7日に男性職員に2団体の現金出納帳と通帳を提示するよう求めたところ、会計データが消え、通帳も見当たらないなどと説明。9日に再度確認すると、男性職員は「飲み代やギャンブルに使った」などと着服を認めたという。

 その後の調査で、男性職員が2019年7月~今年9月に計167万7863円の現金を着服していたことが判明。同会議所は正副会頭会議などを開き、男性職員の懲戒解雇処分と退職金の不支給、管理職4人のけん責処分を決めた。

 2団体は共に同業組合で、男性職員は3年半前から会計事務を担当するようになった。ここ2年間は年度ごとの決算報告をしていなかったため、発覚が遅れたという。同会議所は2団体に対し、着服の経緯を説明するとともに謝罪した。同様に会計事務を受託する7団体についても調査を行い、通知文を送った。

 同会議所の飯島峰生専務理事は「地域経済をけん引する立場としてあってはならないこと。今後は会計事務の管理体制を強化するとともに職員へのコンプライアンス研修を実施し、再発防止と信頼回復に努める」と話した。

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/329192(リンク切れ)

【産経新聞】群馬、藤岡商工会議所の職員が公金着服 2021/9/29

群馬、藤岡商工会議所の職員が公金着服
2021/9/29

群馬県藤岡市の藤岡商工会議所は29日、30代の男性職員が公金を着服していたとして24日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。

職員は経営指導業務などに携わっていたが、令和元年7月から今年9月までの間、事務委託2団体から集金した会費など167万7863円を着服した。

通常、集めた金は口座に入金し10万円程度を会議所の金庫に保管するが、保管していた金額が多かったため職員を問いただしたところ着服を認めた。

印鑑や通帳は職員が1人で保管していた。着服した金は飲食費やギャンブルなどに使っていたという。着服金はすでに全額を返済している。

同会議所は管理監督不行届があるとして飯島峰生専務理事ら4人をけん責処分とした。

https://www.sankei.com/article/20210929-M5MFCQVYPZLDNLJ6VMMYPLK76Q/(リンク切れ)

【群馬 NEWS WEB】藤岡商工会議所の職員160万円余着服か 懲戒解雇 2021年9月29日

群馬 NEWS WEB
藤岡商工会議所の職員160万円余着服か 懲戒解雇
09月29日 12時42分

藤岡商工会議所の30代の職員が、経理の業務を請け負っていた団体の金庫などから合わせて167万円を着服したとして、今月、懲戒解雇の処分となっていたことが分かりました。
調査に対し「飲み代や競馬などに使ってしまった」と話しているということです。

懲戒処分を受けたのは、藤岡商工会議所で経営指導などを担当していた30代の男性職員です。
商工会議所によりますと、職員は市内の2つの団体の経理などの業務を1人で請け負っていて、おととし7月から今月まで、団体の口座から預金を勝手に引き出したり、会費などを保管していた金庫から現金を持ち出したりして合わせて167万円を着服したということです。
今月7日、職員の上司が団体から預かった現金を金庫に保管する際、通帳などを見せるように求めたところ、職員は「見当たらない」といったんは答えましたが、その2日後に着服を認めたということです。
調査に対し、職員は「飲み代や競馬、オートレースなどのギャンブルに使ってしまった」と話しているということです。
商工会議所は今月24日付けで職員を懲戒解雇にしました。
2つの団体は職員が全額返済していることなどから、刑事告発については検討していないということです。
藤岡商工会議所の飯島峰生専務は「許されない行為であり、大変、申し訳ございません。地域経済をけん引する商工会議所としてあってはならないことです。2度とこのようなことが起きないよう信頼回復に努めます」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20210929/1060010382.html(リンク切れ)