事件の概要
- 市民から「川の遊歩道わきに患者情報が書かれた紙が不法投棄されているのを発見した」と通報があった
- 書類には「3月2日から3月18日の間に特定の一病棟に入院していた患者様の氏名、注射伝票、薬袋、処方箋、検査ラベルなど」最大で75人の患者の個人情報が記載されていた
- 通常は、職員が文書を市内の施設に持ち込んで焼却処分している
- 病院は投棄されていた原因について調査中としているが、盗み出された可能性が高いと判断した場合には警察に被害届を出すことも検討
- 今後は、それぞれの病棟にシュレッダーを設置して処分するとのこと
コメント(課題・問題点・防止策等)
- 嫌がらせ等で持ち出された可能性を考えると、病院内の焼却処分用の段ボール箱等から持ち出された可能性は考えられる
- その場合は、内部職員によるものと第三者によるものが考えられるが、内部事情に詳しくない持ち出せないかも
- 意図しないものだとすると、焼却施設に運搬するときに、荷台から落ちた可能性があるが、道路上ではなく河川敷ということなので可能性は低いかも
- 何が目的なのかよくわからない
- 漏洩した情報は入院患者の情報なので、おそらく個人情報保護法での「要配慮個人情報」に該当するだろう。その場合は、1件の漏洩でも、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務となる(2022年4月1日施行改正個人情報保護法)。
十和田市立中央病院 個人情報の漏えいに関するご報告
個人情報の漏えいに関するご報告
当院患者様の個人情報を含んだ文書等が、奥入瀬川御幸橋東側約1kmの河川敷に投棄されていた事実が判明いたしました。
個人情報が漏えいした患者様及びその関係者様に対し、深くお詫び申し上げます。
当院としては今回の件を重く受け止め、再発防止に努めるとともに、より一層の個人情報管理の厳格化を進めて参ります。
なお、当該文書等は出来得る限り回収しております。1.事実経過
令和4年4月25日(月)午前11時ごろ市民のかたから、4月24日(日)の午前中に奥入瀬川の遊歩道わきに患者情報が書かれた紙が不法投棄されているのを発見したと通報がありました。
当院職員が直ちに現場に赴き、投棄されている文書等を回収し、延べ3回にわたり、捜索、回収しました。
なお、情報漏洩及び投棄された原因は不明であり、現在調査中です。2.漏えいした個人情報の内容
3月2日から3月18日の間に特定の一病棟に入院していた患者様の氏名、注射伝票、薬袋、処方箋、検査ラベルなど(個人により異なります)。3.その後の対応
http://www.hp-chuou-towada.towada.aomori.jp/information/90index.html
当該病棟に入院していた患者様全員に対して、状況説明およびお詫びの文書を送付させていただきます。
ニュース記事の紹介
※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。
【ABA青森朝日放送】十和田市立中央病院の患者文書が河川敷に投棄される 2022/04/26
十和田市立中央病院の患者文書が河川敷に投棄される
2022/04/26(火) 11:45
十和田市立中央病院に入院していた患者、最大75人分の個人情報を含んだ文書が、市内の河川敷に投棄されていたことが分かりました。
十和田市立中央病院は25日夜、会見を開いて明らかにしました。病院によりますと、25日午前11時ごろ、市民から「奥入瀬川の遊歩道の脇に、患者の情報が書かれた紙が不法投棄されている」と連絡がありました。これを受けて、職員が、現場から合わせて403枚の文書を回収しました。
文書は、3月2日から18日の間に、1つの病棟に入院していた患者の氏名や注射伝票、処方せんといった個人情報です。病院は、情報漏えいや投棄された原因は調査中としていて、26日以降、該当する病棟に入院していた患者75人全員に対して、状況の説明とおわびの文書を送るとしています。
【十和田市立中央病院 高橋道長院長】
「これ(情報漏えい)を防ぐためにどうすれば良いかというのを、対策を考えています」
「喫緊の事件事故ですので、早急に対応したいと考えております」病院は今後、全職員に個人情報保護の徹底や注意喚起をするとともに、これまで職員が文書を市内の施設に持ち込んで焼却処分していたものを、それぞれの病棟にシュレッダーを設置して処分するとしました。
また、今回の件を警察に相談していて、状況によっては被害届の提出も視野に入れているということです。
https://www.aba-net.com/news/news-43147.html
【青森テレビ】「どのように流出したかわからない」患者の個人情報が河川敷に投棄された十和田市立中央病院 2022年4月26日
「どのように流出したかわからない」患者の個人情報が河川敷に投棄された十和田市立中央病院
国内
2022年4月26日(火) 12:00青森県十和田市の十和田市立中央病院は、患者の個人情報を含んだ書類などが市内の河川敷に投棄されていたと発表し、謝罪しました。
※(会見冒頭)「申し訳ございませんでした」十和田市立中央病院によりますと、きのう、「奥入瀬川の遊歩道わきに患者情報が書かれた紙が捨てられている」と河川敷の近くに住む人から病院へ通報がありました。職員が駆けつけたところ、処方箋など400点以上が捨てられていたということです。
捨てられた書類のなかには3月2日から18日にかけて入院していた患者の氏名や生年月日などが記載されていて、最大で75人の患者の個人情報が漏えいしたことになります。※十和田市立市民病院 高橋道長院長
「こればかりは対策しないわけにはいかない/早急に対応していきたいと思っております」病院側は、「いつどのように流出したかはわからない」としたうえで、窃盗事件として被害届を提出することも検討しています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/atv/31029?display=1
【青森放送】河川敷に書類 患者の個人情報 十和田市立中央病院 2022.04.26
河川敷に書類 患者の個人情報 十和田市立中央病院
青森 2022.04.26 12:08
十和田市立中央病院に入院患者の個人情報を含む書類が十和田市の河川敷に投棄されているのが見つかり病院が陳謝しました。
★冒頭謝罪
「このような事実について謹んでお詫び申し上げます申し訳ありませんでした」十和田市立中央病院はきのう夜会見を開き経緯を説明しました。
https://www.rab.co.jp/news/news108e6w7i48dayj65aox.html
それによりますとおととい十和田市の奥入瀬川の河川敷に患者の情報が書かれた数百枚の書類が投げ捨てられているのが見つかりました。
見つかったのは入院患者の処方箋などで最大75人分の個人情報が漏えいした恐れがあるということです。
これまで悪用されたという報告は寄せられていないということで、病院が原因の調査と再発防止の徹底を進めています。
【NHK青森 NEWS WEB】入院患者の個人情報含む書類 河川敷に投棄 十和田 04月25日
青森 NEWS WEB
入院患者の個人情報含む書類 河川敷に投棄 十和田
04月25日 20時33分
「十和田市立中央病院」に入院していた患者の個人情報を含んだ書類などが近くの河川敷に投棄されているのが見つかりました。
病院によりますと、これまでに個人情報が悪用されたという報告はないということです。これは25日、十和田市立中央病院が会見し明らかにしました。
それによりますと、25日、市内に住む人から「きのう奥入瀬川の遊歩道わきに患者の情報が書かれた紙が投棄されているのを見た」と連絡がありました。
病院の職員が現場に行くと、先月2日から18日までの間に、1つの病棟に入院していた最大で75人の患者の氏名や生年月日などが書かれた書類や処方箋、それに検査ラベルなど400点以上が投棄されているのが見つかりました。
これらは病院の中のカギのかかる倉庫に保管され担当職員がトラックで直接、市内のゴミ焼却施設に運んで処分することになっていましたが、いつ流出したかはわからないということです。
これまでに個人情報が悪用されたという報告はないということですが、病院は該当するすべての患者におわびの文書を送付することにしています。
病院は投棄されていた原因について調査中としていますが、盗み出された可能性が高いと判断した場合には警察に被害届を出すことも検討しているということです。
十和田市立中央病院の高橋道長院長は「今後はシュレッダーを使用し適切に個人情報を扱うなどの対応を徹底していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20220425/6080015914.html