事件の概要

  • JA高知県の不祥事が連続している
  • 2020年10月に米の産地の不適切表示、2021年8月に賞味期限切れの原材料の使用
  • 今回の着服は高知地区と仁淀川地区の別々の職員2人が着服
  • 佐川支所仁淀川地区では50代の男性元職員(課長)が、2011年10月から契約者に無断で契約の解約や架空の貸し付け契約を結んだりして、あわせて約4470万円を着服。着服を認めたが翌日死亡。不正がないかチェックする管理職だった。
  • 高知地区春野営農経済センターの60代の男性契約職員は、2017年1月から、購買端末機に売上げ登録をしたあと、取引きを抹消したり手書きの納品書や領収書を出したりする手口で約570万円を着服。着服を認め、生活費に使ったとのこと
  • 返済を求めているが、返済の見込みがない場合は刑事告訴する方針

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • JAの不祥事はニュースに大きく取り上げられるので目立ちます
  • 同じことが繰り返されています
  • 不正をチェックする立場の管理職であったとしても、経理は複数人でチェックするのが基本なので、10年間も不正が続いたことは、管理体制に問題があると言わざるを得ない。
  • さらに、別の地区でも不正が怒っていることや、直近で2件の食品の不祥事が明るみに出ていることから、どうしようもないところまでになっているのかも。
  • 基本は職員が同じ仕事を長く続けない。公務員の3年ごとの異動のようにローテーションをすべき。特に複数の地区があるなら比較的容易に移動できる。
  • もっと不祥事が出てくるかもしれない。
  • それでも、つぶれることはないJA。

JA高知県からのお知らせ

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JA高知県からのお知らせ
不正事案に関するご報告とお詫びについて
各位

このたび、当組合の高知地区(購買事業)、仁淀川地区(共済事業)において、不正事案が発覚いたしました。

先般の報告に続く事案となりましたことは誠に遺憾であり、組合員をはじめ利用者の皆さまの当組合に対する信頼を損ねることとなりましたこと、役職員一同厳粛に受け止め、深くお詫び申しあげます。

今後につきましては、社会からの信頼を取り戻すには、全役職員が強い危機感をもって膿を出し切ることが欠かせないと認識し、先般立ち上げました特別調査委員会により、“他に不正はないか”徹底的に調査するとともに、内部統制の強化と職員教育を徹底し、再発防止に取り組んでまいります。

改めまして組合員・利用者の皆さまに対しまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。どうか今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申しあげます。

令和3年9月6日
高知県農業協同組合
代表理事組合長 秦泉寺 雅一

※不正事案にの概要は以下の添付文書をご確認ください。
不正事案に関するご報告とお詫び
https://ja-kochi.or.jp/root/wp-content/uploads/2021/09/293737e4612af3c00a1b81d20500513d-2.pdf

2021.09.06

不正事案に関するご報告とお詫び(クリックで拡大)

令和3年9月6日
各位
高知県農業協同組合
代表理事組合長
秦泉寺雅一

不正事案に関するご報告とお詫びについて

 このたび、当組合の高知地区(購買事業)、仁淀川地区(共済事業)において、不正事案が発覚いたしました。
 先般の報告に続く事案となりましたことは誠に遺憾であり、組合員をはじめ利用者の皆さまの当組合に対する信頼を損ねることとなりましたこと、役職員一同厳粛に受け止め、深くお詫び申しあげます。
 今後につきましては、社会からの信頼を取り戻すには、全役職員が強い危機感をもって膿を出し切ることが欠かせないと認識し、先般立ち上げました特別調査委員会により、“他に不正はないか”徹底的に調査するとともに、内部統制の強化と職員教育を徹底し、再発防止に取り組んでまいります。
 改めまして組合員・利用者の皆さまに対しまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。どうか今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申しあげます。
 不祥事案の概要につきましては、以下のとおりです。



1.事案の概要
(1)高知地区の事案(購買事業)
①事案の内容
 購買端末機を不正利用した購買代金の不正取得
②当事者
 高知地区春野営農経済センター(高知市春野町)所属の職員(契約職員、男性、60代)
③発覚の経緯
 本年8月16日、組合員より身に覚えのない取引が含まれた請求書があるとの申し出を受けました。内部調査により購買代金における不自然な経理処理が複数回確認され、当事者に事情聴取する中で、不正取得の事実が判明しました。
④主な手口
 平成29年1月より、ア.購買代金を受領し、購買端末機にて売上登録した後、当該取引の取消・返品処理操作により現金を不正取得していました。イ.手書きの納品書及び領収書で購買代金を受領し、購買端末機での入力をせずに現金を不正取得していました。
⑤不正取得の金額(内部調査で把握した金額)
 5,693,922円(継続調査中)
(2)仁淀川地区の事案(共済事業)
①事案の内容
 仁淀川地区・佐川支所における、共済約款貸付の無断契約による貸付金の不正取得、共済契約の無断解約による返戻金等の不正取得
②当事者
 仁淀川地区信用共済部(佐川支所)所属の元職員(管理職、男性、50代)
③発覚の経緯
 本年8月18日、契約者より身に覚えのない共済約款貸付契約があることの申し出を受けました。担当者(当事者)に事実確認をしたところ、貸付申込書等を無断で作成したうえで、貸付金を不正取得していた事実が判明しました。
 また、この調査の過程で、共済契約の解約返戻金等の不正取得も判明しました。
※共済約款貸付契約
 共済契約を元とし、共済の積立金の一定割合までを限度に、所定の利率で貸し付けるものです。
④主な手口
 不正に開設した契約者の普通貯金口座等を利用し、ア令和元年6月より、共済約款貸付契約を無断で行い、当該貸付金を不正取得していました。イ平成23年10月より、共済契約の解約等の書類を無断で作成し、解約返戻金等を不正取得していました。
⑤不正取得の金額(内部調査で把握した金額)
 44,710,473円(継続調査中)

2.代表理事組合長秦泉寺雅一よりお詫び
 度重なる不正事案の中、特別調査委員会も立ち上げ総点検を行う矢先に、組合員や利用者の皆様の信頼を再び損なう事態となったこと、役職員一同深く反省するとともに、心よりお詫び申しあげます。特別調査委員会は、8月30日から具体的な調査を始めています。社会からの信頼を取り戻すには、全役職員が強い危機感をもって膿を出し切ることが欠かせないと認識しています。“他に不正はないか”徹底的に調査するとともに、内部統制の強化と職員教育を徹底し、再発防止に取り組んでまいります。

3関係者等の処分
 役員の管理監督責任や関係職員の処分につきましては、今後の調査結果等を踏まえ、当組合の就業規則等及び法律に則って、厳正に対応いたします。

4.両事案に対する今後の対応について
 事案の実態解明と損害金額の確定に取り組んでいきます。また、被害にあわれた組合員・利用者の皆様への必要な対応等を進めていきます。

以上

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

※リンク先のページにニュース動画あり

【RKC高知放送】JA高知県 職員2人が計5000万円着服 2021.09.06

JA高知県 職員2人が計5000万円着服
高知 2021.09.06 18:54

JA高知県は6日、高知地区と仁淀川地区の職員2人がそれぞれ契約金や売り上げ金およそ5000万円を着服していたことを明らかにした。
JA高知県によると、佐川支所仁淀川地区・信用共済部の普及課長だった50代の男性元職員が、2011年10月から契約者に無断で共済契約を解約したり、架空の貸し付け契約を結んだりする手口で、現金あわせて4470万円余りを着服していた。
ことし8月、契約者から「身に覚えのない契約がある」と連絡があったことから不正が発覚した。不正の発覚後、元職員は亡くなったという。
また、高知地区春野営農経済センターの60代の男性契約職員は、2017年1月から、購買端末機に組合員の売上げ登録をしたあと、取引きを抹消したり手書きの納品書や領収書を出したりする手口で現金およそ570万円を着服していた。
JA高知県の秦泉寺雅一組合長は「度重なる不正事案の中、組合員・利用者の皆様の信頼を再び損なう事態となったことに心よりお詫び申し上げる。他に不正はないか徹底的に調査するとともに再発防止に取り組む」とコメントしている。なお、JA高知県は、いずれも返済の見込みがない場合は刑事告訴する方針だ。

https://www.rkc-kochi.co.jp/news/news109prp908fnetev0fwp.html

【高知さんさんテレビ】JA高知県で巨額の着服・従業員2人が計5000万円超…管理職の不正で発覚に遅れも 2021年9月6日

JA高知県で巨額の着服・従業員2人が計5000万円超…管理職の不正で発覚に遅れも
高知さんさんテレビ
地域
2021年9月6日 月曜 午後6:00
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JA高知県は9月6日、保険事業と肥料や農薬などの販売事業で、職員による2件の着服事案が発覚したことを明らかにしました。

保険事業では、佐川支所の50代の男性職員が、保険契約を勝手に解約して払戻金を受け取るなどの不正を行っていました。

着服は2011年からで、被害にあった契約者は22人、被害総額は4471万円余りにのぼります。

8月、身に覚えのない契約があるという契約者からの指摘で発覚しました。

男性職員が本来、不正がないかをチェックする管理職であったことから、これまで発覚しなかったということです。

男性は着服の発覚後、死亡しています。自殺とみられます。

販売事業では、春野営農経済センターの60代の男性職員が肥料や農薬などを勝手に持ち出して農家に販売し、代金を着服するなどしていました。

不正は2017年1月からで、着服の総額は569万円余りに上ります。

いずれの着服事案でも本人が不正を認めているということで、JA高知県では本人などに弁済を求めた上で刑事告訴も検討するとしています。

【KUTVテレビ高知】JA高知県でまた不祥事 佐川支所元職員 4400万円あまりの着服発覚 2021年9月6日

JA高知県でまた不祥事 佐川支所元職員 4400万円あまりの着服発覚
2021年9月6日(月)
JA高知県でまた不祥事です。佐川支所で管理職を務めていた元男性職員が、契約者に無断で貸付契約を行った上、貸付金を不正に受け取るなどして4400万円あまりを着服していたことが明らかになりました。

JA高知県によりますと、先月、契約者から「身に覚えのない貸付契約がある」と申し出がありました。調査の結果、佐川支所で管理職を務めていた元男性職員が22人の契約者に対し無断で貸付契約を行ったり共済契約を無断で解約したりして、合わせて4400万円あまりを着服していたことが分かりました。先月19日に行ったJA高知県の聞き取りに対し、元男性職員は着服を認めていたということですが、翌日、死亡しているのが確認されたということです。

また、高知市の春野営農経済センターでは、60代の男性契約社員が複数の組合員から商品の購入代金を受け取ったにもかかわらず、売り上げを取り消したり、手書きの領収書を渡して売上金を計上しなかったりして、およそ570万円を着服していたことも分かりました。男性契約社員は調査に対し着服を認めていて、「生活費に使った」などと話していたということです。

JA高知県は、被害金額が弁済されない場合は刑事告訴する方針です。JA高知県では米の不適切表示で組合長が交代した後も、れいほく柚子加工場で賞味期限切れの原材料を使用していたことが発覚するなど不祥事が相次いでいます。秦泉寺雅一組合長は「他に不正はないか徹底的に調査し、再発防止に努める」とコメントしています。

https://www.kutv.co.jp/evening_kochi/evening_kochi-1078340/