事件の概要

  • 新潟市職員労働組合
  • 会計担当の50代の女性職員が約9年間にわたり組合費や共済掛け金などを複数の口座から現金を引き出し着服
  • 着服した額は3000万円以上
  • いずれの口座も職員が1人で管理
  • 女性職員が担当する決算書類と口座の残高に違いが見られたことから女性職員に確認したところ着服を認め発覚
  • 職員は約35年前から勤務しているベテラン
  • 職員が過去に作成した決算書類には改ざんされた形跡があり、組合は発覚を防ぐために 隠蔽工作をしていた

コメント(課題・問題点・防止策等)

  • 公務員の組合は職員が兼任したりしていたり、なにかと話題になっている
  • 運営している人数も限られていることから、多くの事務を1人で担当してしまうところはある
  • したがって、複数チェックや監査等も甘くなりがち
  • 大きな組合になると、組合費は大きな金額になる
  • 一度味を占めてしまった不正を長年見抜けなかった甘い管理体制に問題があるが、おそらくどこの組合も似たようなものなので、表に出ていない不祥事もあると思う
  • 組合も公にはしたくなかったのかもしれないが、全額返済されれば、内々で済ませられるかもしれないが、返せない場合は刑事告訴などに発展してしまう
  • ベテラン職員でもやってしまうのは悲しいかな。
  • 会計を1人で担当、口座の管理も1人で担当、組織としての監査が甘い、など横領着服は同じ共通点がある

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【新潟ニュースNST】50代女性職員 約9年にわたり3000万円着服か 新潟市職員労働組合 (21/10/18 19:01)2021/10/18

50代女性職員 約9年にわたり3000万円着服か 新潟市職員労働組合

2021年10月18日 19時01分更新

新潟市職員労働組合は18日、50代の女性職員が約9年にわたって、3000万円を着服したとみられると発表しました。

現金を着服していたのは、新潟市職員労働組合に勤務する50代の女性職員です。

市職労によりますと、今年7月、女性職員が担当する決算書類と口座の残高に違いが見られたことから女性職員に確認したところ、着服を認めたということです。

女性職員は約9年にわたって組合費など複数の口座から現金を引き出していて、その額は3000万円に上ると見られています。

市職労は刑事告訴することも視野に、対応を検討しているということです。

https://www.nsttv.com/news/news.php?day=20211018-00000006-NST-2

【BSN】新潟市職員労働組合 会計担当職員が3000万円以上横領 刑事告訴を検討 2021年10月18日

新潟市職員労働組合 会計担当職員が3000万円以上横領 刑事告訴を検討

新潟市職員労働組合で会計を担当していた女性職員が、組合費など3000万円以上を横領していたことが18日に分かりました。組合は刑事告訴を検討するということです。

新潟市職員労働組合によりますと、横領していたのは組合で会計などを担当していた50代の女性職員です。この職員は2012年から今年7月ごろまでの9年間、業務で使っていた3つの口座から合わせて3000万円以上の現金を引き出し着服していました。

今年7月、女性職員が担当する組合の支部で決算処理が行われた際、決算書類と通帳残高の数字に食い違いを発見。組合が女性職員に確認したところ、支部の預金口座と別の2つの口座から横領していたことを認めたということです。

組合は、女性職員が決済書類を改ざんしたり処理手続きをしなかったりして、不正に現金を引き出したとみています。今後は内部調査を続けるとともに、有識者による第三者委員会を設置して原因究明に努め、刑事告訴を検討するとしています。

女性職員は35年勤務しているベテランで、横領が発覚した7月ごろから自宅待機を命じられています。

BSN: 2021年10月18日(月) 15:50

https://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20211018_16291450.php

【テレビ新潟】着服の額は3000万円以上 会計担当の50代女性職員を刑事告訴へ 新潟市職員労働組合 2021.10.18

着服の額は3000万円以上 会計担当の50代女性職員を刑事告訴へ 新潟市職員労働組合
新潟 2021.10.18 17:01

新潟市職員労働組合は、会計を担当していた50代の女性職員が約9年間に渡って組合費などを着服していたと明らかにしました。着服した額は3000万円以上になるとみられます。

新潟市職員労働組合は新潟市役所や新潟市民病院などで働く公務員が組合員となっている組織です。

18日、会計を担当する組合の50代の女性職員が組合費や共済掛金を長期間、着服していたことを明らかにしました。

新潟市職員労働組合によりますと「2012年頃から2021年7月頃までの間、担当する業務に使用する複数の市職労口座から、繰り返し不正に現金を引き出すなどして着服し、市職労に損害を与えたもの」ということです。

この女性職員は、組合が所有する口座の管理や決算書類の作成などを行う立場にありました。ことし7月、この女性職員が担当する下部組織の決算書類と通帳残高に相違があったことから発覚しました。

着服した額はわかっているだけで3000万円以上になっていて、さらに増える可能性もあります。新潟市職員労働組合はこの女性職員を今後、刑事告訴する予定です。

https://www.teny.co.jp/nnn/news114f7m02as59kv3u3ks.html

【新潟日報】新潟市職労書記が3千万円超着服 伝票改ざん、組合費など不正に引き出す 2021/10/18

2021/10/19

新潟市職労書記が3千万円超着服
伝票改ざん、組合費など不正に引き出す
2021/10/18 19:00
 新潟市職員労働組合(倉田千代子執行委員長)は18日、書記を務める50代女性職員が2012年ごろから21年7月にかけて、市職労の少なくとも三つの預金口座から組合費と共済掛け金計3千万円超を不正に引き出し、着服していたと発表した。市職労は刑事告訴と損害賠償請求を視野に、弁護士らによる第三者委員会を今後設置する。

 市職労によると、女性職員は1990年代に採用され、12年ごろから共済制度と組合下部組織などの活動資金の口座管理を担当していた。ことし7月に、この下部組織の決算書類と預金残高が合わなかったため被害が発覚し、内部で調査を進めていた。女性職員は着服行為を認めたが、使途は不明という。

 口座から出金する際は組合三役などの決済が必要だが、決済伝票を改ざんしたり、決済なしで引き出されたりしたケースが複数見つかった。女性職員は決算書類も改ざんしていたとみられ、年度ごとの監査でも発見されなかった。

 18日に記者会見した市職労の山口輝一書記長は、不正支出が確認された3口座以外にも女性職員が管理していた口座があると説明。「調査を継続しており、被害額は最終確定していない。疑わしい部分については全て調査していきたい」と述べた。第三者委には、監査体制の在り方も含め、再発防止策を議論してもらうとした。

 倉田委員長は「市民や関係各方面に多大なるご迷惑をかけたことをおわびしたい」と陳謝した。

【読売新聞】市職員労組の女性職員、3000万円以上着服か…決算書に改ざんの形跡 2021/10/19

市職員労組の女性職員、3000万円以上着服か…決算書に改ざんの形跡
2021/10/19
 市職員や市民病院の職員らが加盟する新潟市職員労働組合は18日、50歳代の女性職員が、2012年頃から計3000万円以上の組合費と共済掛け金を着服していたと発表した。今後、職員を懲戒処分とし、刑事告訴と損害賠償請求訴訟を検討する。

記者会見で頭を下げる倉田執行委員長(右から2人目)ら(18日)
 発表によると、職員は約35年前から組合に勤務し、会計業務などを担当していた。7月、職員が業務で管理する口座の残高と決算書類に食い違いがあったため、調査したところ、職員が口座から不正に現金を引き出して着服したことを認めた。

 職員は少なくとも三つの口座から着服を繰り返していたとみられるという。いずれの口座も職員が1人で管理していた。職員が過去に作成した決算書類には改ざんされた形跡があり、組合は発覚を防ぐために 隠蔽いんぺい 工作をしていたとみている。

 職員は現在、自宅待機となっている。組合は今後、弁護士などによる第三者委員会を設置して原因を究明し、再発防止策を取る。組合の倉田千代子・執行委員長は記者会見で、「市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことをおわびします」と頭を下げた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211019-OYT1T50059/